日本経営品質賞受賞

2011年度日本経営品質賞 中小規模部門を受賞しました。

2012年2月23日。2011年度日本経営品質賞の表彰セレモニーが、ロイヤルパークホテルにて開催されました。経営品質レポートの抜粋と共に弊社の表彰理由をご紹介します。

 

表彰理由

株式会社ねぎしフードサービスは、都心に集中出店するドミナント戦略により店舗数を増やし、ブランドイメージを確立することで、商圏のマインドシェアを高めてきた。「ねぎしの5大商品」(Q:クオリティ)(S:サービス)(C:クレンリネス)(H:ホスピタリティ)(A:アトモスフィア)を提供価値に掲げてお客さま満足度を高め、固定顧客・ロイヤルカスタマーを増やして成長を遂げた一方、BSEなどのリスク、競合店の進出、ニーズの多様化などの環境変化に迅速に対応し、商品の品揃えも増やしてきた。また、全体の8割を超えるアルバイト(うち外国人25%)を抱える雇用形態の中でダイバーシティマネジメントを推進しつつ、「人財共育」や自由闊達な組織風土づくりを重要視し、経営幹部からアルバイトまで全社一体となり、対話による気づきを通した自己革新のための取り組みを展開することにより、外食産業全体が厳しい市場環境の中、着実な業績をあげている。以下が、今回の審査で高く評価された点である。

 

「ねぎしの5大商品」の品質レベルの継続的向上による卓越した業績の実現

「ねぎしの5大商品」の品質レベルを向上させるための継続的な取り組みの結果、お客さま満足度、ロイヤルカスタマー数・比率の増加を達成し、お客さま価値を着実に創造し続け、既存店一店舗あたり売上高は、厳しい外食産業全体の市場環境においても卓越した業績をあげている。

1.クオリティ
おいしさを提供するための独自技術である、「手切り」「手振り」技術の向上を組織的に実現している。手切り速度の測定、ビデオ活用による指導、個人の技術レベルの定量的把握、塩分濃度の測定と改善を継続するとともに、生産プロセスの改善にも取り組んでいる。各店舗では、肉の「焼き」技術向上のための、「焼き研修」への参加と各店舗内フィードバックにより、焼き技術の組織的強化と個人スキルマップ化を実現している。商品提供時間も「オーダー後10分以内」の目標を大幅に上回る結果を得ている。さらに、BSEなどのリスク、競合店の進出、ニーズの多様化などの環境変化に対応した商品開発を行い、幅広い品揃えを実現して高実績を維持している。
2.サービス、ホスピタリティクオリティ
各種マニュアルを活用した教育訓練は、機能的サービスの着実な提供の実現に加え、経営理念や組織価値観を浸透させ、社員が自主的にホスピタリティを発揮している。お客様アンケートの好結果を表彰する「親切賞」など、個人のやる気を高める仕組みも機能している。情緒的サービスの好事例は、マニュアル化に機能的サービス化され、店舗を超えたベストプラクティス共有、サービスレベル向上の恒常化を実現している。
3.クレンリネス、アトモスフィア
店内の清潔さについて、「クレンリネス・チェックシート」と「SSMクレンリネスチェック」などの仕組みで、クレンリネスの状態の確認を徹底するとともに、店舗間のクレンリネスの状態を競う「クレンリネスコンテスト」により、社員の意識を高めている。店舗の雰囲気づくり(アトモスフィア)については、店舗設計段階から女性を含めたスタッフが参画し、ブランディングコンサルタント、店舗設計デザイナーやテナント先のオーナーなどと綿密にコミュニケーションをとり、女性も入りやすい店舗開発につなげている。

幅広い視点からの人財共育と風土づくりによる強固な組織のインフラづくり

幅広い視点からの人財共育と、他社が真似できない独自の組織風土づくりが、従業員満足の総合満足度向上とアルバイト離職率の低水準維持に結びついている。

1.経営理念や組織の価値観の共有化
経営理念や組織価値観の共有化を人財共育の大前提に位置づけ、社員、アルバイトに徹底している。経営理念や組織の価値観に共感した人材が採用され、新人対象の赤組研修・Fパートナー(外国人アルバイト)リフレッシュ研修で再確認している。 朝礼での行動規範徹底、経営理念テストの実施による浸透度の確認、「私と経営理念」作成による、一人ひとりの行動に結びつけ、経営理念や組織価値観の徹底は日常的、継続的に実施されている。この結果、組織価値観は着実に浸透し、組織全体が共通の規範意識をもつに至っている。
2.実践的な人財共育
店長就任までの職能要件である「100ステッププログラム」を、アルバイトも含めた人財共育の基軸とし、充実したパートナー教育、Fパートナーの戦力化を実現する仕組みのほか、店舗単位の全従業員が一体で取り組む改革改善ケーススタディ、店長のリーダーシップ力を養うクレンリネスコンテストなどを実施。主体的取り組みにより個人の自主性を喚起しつつ能力向上を実現し、店舗の一体感醸成とチーム力向上に結びつけた。この結果、改善提案はアルバイトからも日常的に出されるようになるなど、何でも言える組織風土の中で一人ひとりの気づき力が高まっている。
3.計画段階から参画するマネジメントの実践
経営指針書策定会議で社員が全社戦略の策定に参画するほか、改革改善プロジェクトチームの編成により、店長が中心となって組織横断的な経営革新に取り組むなど、積極的に社員が経営に参画する機会を設けている。各職場でも同様に、日常的なコミュニケーションを通じて計画段階から従業員が参画し、意見が反映されている。一方、各業務の業務能力を示すデータの収集により、事実に基づくマネジメントを推進、課題解決のための継続的取り組み、PDCAサイクルが有効に機能し、進化を遂げている。
 

弊社からのコメント

【沿革・事業内容】

1970年に、現社長の根岸榮治が福島県いわき市に(株)ねぎしフードサービスを設立し、飲食店を開業したことに始まります。その後、3県にまたがる広範囲に多業態を出店する【狩猟型経営】をしておりました。

1981年に「牛たん・とろろ・麦めし ねぎし」1号店を東京新宿・歌舞伎町に出店してからは、同一地域・同一業態での【農耕型経営】に変え、ドミナント戦略により東京都内に集中出店し、現在29店舗の店舗展開をしております。ねぎし創業時に開発した「ねぎし定食」の牛タンと麦とろの組み合わせは、世に初めて生み出したもので、看板商品になりました。

その後、2001年の国産牛、2003年の米国産牛BSE発生に際し、それまでの牛タン一本での商品構成から、現在の定番商品である牛・豚・鶏肉のメニューを開発しました。

牛たん・とろろ・麦めしの専門店で且つ、5種類のお肉ととろろ・麦めしの組み合わせに、商品構成を変化させ、より強い商品群を創り出したことによって客層を広げる事ができ、他にない独自の業態を創りました。2005年に農林水産省総合食料局長賞新規業態開発部門を受賞しています。

また、「おいしさ」のために、食材の鮮度と手作業による肉の加工技術にこだわりを持つと共に、経営理念の言葉にある「親切」を、親切=気づきと定義し、親切を実行できる人づくりのために、理念共有と人財共育が重要と考えています。その信念に基づき「人は財産であり、企業と共に成長する仕組みづくり」として、働く仲間が自主的に活動できる職場環境を育み、自由闊達な風土づくりで100年企業を目指しています。

【経営品質向上活動への取組】

当社の経営目的でもある「100年企業を目指す」は、良い風土ができなければ実現できないと考えております。

創業当時の経営スタイルは、流行物を追いかけ、単に店数だけの目先の事にとらわれた経営で、広範囲に多業態での出店だったため、マネジメントができず、店の永続性には繋がらないものでした。

この経験を基に、1981年に現在の「ねぎし」の開業以降、独自性のある商品の事業領域で仕組みと組織での経営を目指すと共に、良い風土づくりをするための、「人が成長する独自の仕組み」を作り、良い経営の土台づくりに専念してきました。経営品質向上の取組と共に、2005年より日本経営品質賞のアセスメントプログラムによる社内勉強会を実施してからは、更に、その仕組みが組織の理想的な姿の実現に向けた一貫性のあるものにしていくために、組織の理想的な姿を明確にし、働く仲間全員で経営品質向上プログラムに沿った視点で今まで作り上げたPDCAの仕組みを見直していきました。

2009年度新宿区経営優秀賞を受賞、日本経営品質賞には2009年度より応募し、2009年度経営革新奨励賞、2010年度経営革新推進賞、2011年度日本経営品質賞を受賞しました。

 

100年企業への人財共育と風土づくり

このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得